1 公社債とは
公共債、民間債、外国債をひとまとめにしたものです。
それぞれの違いは、債券発行者の違いによるだけです。
・公共債:国や地方公共団体が発行
・民間債:民間企業が発行
・外国債:外国政府等が発行
相続財産の公社債は、大まかに次のようになります。
● 利付公社債
● 割引発行の公社債
● 転換社債型新株予約権付社債
● 個人向け国債
公社債は、券面額100円あたりの表示価格で取引されます。
相続財産でも同じように、券面額100円あたりの単価で評価します。
2 利付公社債
(最終価格等+既経過利子の額)×券面額/100円
定期的に利子が支払われる公社債です。
最終価格等や既経過利子の額は、先述の評価単位のとおり、券面額100円あたりの金額です。
最終価格等は、公社債を区分して、それぞれ次の金額を取ります。
・上場されている公社債 :最終価格
・売買参考統計値公表銘柄:その統計値の平均値
・その他上記以外の公社債:発行価額
これらの最終価格等に、相続開始の日までの利子(源泉所得税控除後)を加算した金額を評価額とします。
税理士は知っています。
利付公社債の評価はお近くの税理士を頼ってくださいね!
3 割引発行の公社債
最終価格×券面額/100円
利子がない代わりに、あらかじめ額面から利子相当額を割り引いて発行する公社債です。
評価単位や最終価格等は、(1)利付公社債と同様です。
税理士は知っています。
割引発行の公社債の評価はお近くの税理士を頼ってくださいね!
4 転換社債型新株予約権付社債
(最終価格等+既経過利子の額)×券面額/100円
あらかじめ設定された転換価格により、発行会社の株式に転換できる公社債です。
評価単位や既経過利子の額は、(1)利付公社債と同様です。
最終価格等は、公社債を区分して、それぞれ次の金額を取ります。
・上場されている公社債 :最終価格
・店頭転換社債登録銘柄 :最終価格
・その他上記以外の公社債:発行価額
税理士は知っています。
転換社債型新株予約権付社債の評価はお近くの税理士を頼ってくださいね!
5 個人向け国債
額面金額+既経過利子の額-中途換金調整額
発行から原則として1年が経過するといつでも中途換金することができる、個人のみが保有できる公社債です。
既経過利子の額と中途換金調整額は、これまでと反対に、源泉所得税控除「前」の金額です。
中途換金調整額は、国債の種類に応じて、課税時期により異なります。
財務省のホームページでシミュレーションすることができます。
https://www.mof.go.jp/
税理士は知っています。
個人向け国債の評価はお近くの税理士を頼ってくださいね!
6 外国債
相続開始の日における外国債評価額×円換算レート
外国債は、円換算をします。
円換算レートは、取引金融機関が公表している相続開始の日における最終の対顧客直物電信買相場(TTB)です。
相続開始の日が金融機関の休業日(土日祝日)に当たってしまうと、その日のTTBがありません。
この場合は、その「前」で最も近い日のTTBを使います。
税理士は知っています。
外国債の評価はお近くの税理士を頼ってくださいね!
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